心穏やかなる一日シアン・カーン

「天空の生まれた場所」Where The Sky is Born "Sian Ka'an"

シアン・カーン生物圏保護区は、メキシコのキンタナ・ロー州にある自然保護区である。
ユカタン半島のカリブ海沿岸地域に広がる生物保護区で、1987年にはユネスコの世界遺産に登録された。ちなみにメキシコの世界自然遺産の中では最初に登録されたものである。「シアン・カアン」はマヤ人の言葉で「天空の生まれた場所」を意味する。総面積は5280平方km。
マングローブの熱帯雨林/エメラルド・グリーンのラグーン/カリブ海/アクアブルーな珊瑚礁/砂漠地帯など17もの異なった植生域が一つに集まり、極めて珍しい自然地区である。5～10月の雨期には保護区の75%が浸水。植生域が多様なため動植物の種類は豊富で、陸にはジャガー海にはアメリカ・マナティーなど103種の哺乳類や、マングローブやマホガニーなど1200種に及ぶ植物が生息。生物圏保護区内には、マヤ文明の遺跡も残っている。
天空の生まれた場所・シアンカーンに迫ってみましょう！

リゾートとシアン・カーンSian Ka'an with resort

シアン・カーンは、1970年代に始まったカンクンのリゾート開発の脅威に瀕し、このユカタン半島の素晴らしい自然が破壊されるのを防ぐため、自然保護を願って、世界遺産登録の申請が行われた。このシアン・カーンがメキシコの重要保護区とされた事は、正解であった。リゾート開発はカンクンだけに終わらず、ユカタン半島のカリブ海側をどんどん南下し、リビエラ・マヤ地区まで巻き込み、ホテル・お土産店・レストランなどが軒を連ね世界中から観光客を集める一大リゾートとなった。
100以上の豪華ホテルが並ぶカンクンも壮大で素晴らしいが、そこと対比するように世界遺産となって守られたシアン・カーンの自然は本当に素晴らしく、美しい。

まさに自然の宝庫である。

美しい透明な水、青い空、白い砂、エメラルドグリーンのラグーン、アクアブルーに見える珊瑚礁の海、グリーンの色濃い密林。そのコントラストの美しさ。この自然の美しさに感嘆しない人はいないでしょう。そこにマヤの遺跡までアクセントとして加わるのだから、足を伸ばす価値は十二分にあるといえるだろう。

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